落ち葉かきも一工夫

今日は踏み込み温床に必要な落ち葉かきをしました。

農業を始めてからずっと温床をつくり続けるなかで、落ち葉かきの方法も年々効率化出来ているように思います。

 

落ち葉は熊手で集めますが、それを入れるための袋がまず変わりました。

以前は網の袋に入れていましたが、網に小枝や葉っぱが引っ掛かったり、柔らかいので変形しやすく入れにくいことが不便でした。

そして今使用しているのがフレコンバッグ。

一般的には穀物や飼料を入れて運搬するためのものですが、網の袋の問題を解決した上サイズも大きいのでかなり効率が上がりました。

 

次に運搬方法ですが、軽トラの荷台の左右にコンパネを立ててその中にビニールシートを敷いています。この即席コンテナの中にフレコンバッグでどんどん落ち葉を運び込んで運搬するわけです。

 

ポイントはビニールシートを敷くこと。

温床を一槽(1立方メートル)踏むために軽トラ三杯分の落ち葉が必要ですが、回収の都度落ち葉置き場に下ろさなければいけません。

それをまた熊手で下ろすのは大変ですが、ビニールシートを敷いておくと、シートごと一気に下ろせるで作業がとても早いし楽できます。

 

農作業全てにおいて言えることですが、ひとつひとつは些細な改善でも、何度も同じこととを繰り返すのが農作業。1秒でも早くなれば結果は大きく変わってきます。

とても地道な作業の連続ですが、そのせいもあってちょっと改善できると嬉しいものなのです(^_^)


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こんな感じで落ち葉を集めます。

ちなみに軽トラの脇にあるのがフレコンバッグ。

アップルジンジャーティー

胃腸が弱ってから、なるべくカフェインフリーの飲み物をとることを心がけていましたが、今朝のメニューはピザトースト

紅茶が無性に飲みたくなりました。

 

でもカフェインがなー…

というところではっと気付く。

そういえば冷凍しておいたすりおろしのショウガがあった!

これを入れたらお腹に優しいぞ!ヤッター!

でもそれなら甘くしたい。

ただ砂糖は入れたくないな。また調子悪くなるし疲れるから。

ハチミツも強いし…

というところでまたはっと気付く。

今ならリンゴジュースがある!

これなら負担にならないぞ!

 

こんな一連の試行錯誤から生まれたアップルジンジャーティー。

思った通り胃腸への負担もなく、美味。

満足朝ごはんを支えてくれました。

 

レシピは簡単。

紅茶を煮出してすりおろしのショウガを入れ、お好みの甘さや味になるようにリンゴジュースを投入。また温めて完成。

 

リンゴジュースはお菓子に入れたりと代替甘味料として活躍しているのを思い出してつくってみました。

リンゴジュース自体がお腹に優しいので、胃腸が弱っている方にもおすすめです。

 

酵素玄米づくりに挑戦しました

以前から興味があった酵素玄米をつくる方法を見つけたので自分でつくってみました。

 

友人が以前から作っており食べさせてもらったこともありますが、癖になるおいしさ!

それだけでもずっと食べられるぐらいでした。

でも彼らは専用の器具を使って作っていたのでうちでは無理だなあと諦めていました。

しかし最近それが普通の炊飯器でも出来るということを知り、早速挑戦することに!

 

準備するのは玄米と小豆、塩のみ。

一晩浸水させたこれらを炊飯器の玄米モード(うちにはないので炊き込みモード)で炊飯するだけ。

炊飯が終わったら一時間ぐらい寝かせてから全体をかき混ぜます。

その後は1日1回かき混ぜながら3日ほど保温状態で置いておくと完成…ということでしたが、ちゃんと出来ました!

ちょっとパサついてお店のようにはなりませんでしたが、工夫すればもっと美味しく炊けるような気がします。

味はしっかり酵素玄米!噛めば噛むほど味が出ます。

一週間ほどで食べきるのが良いようですが、余ったら冷凍しておけば良いですね。

友人たちに振る舞ったら評判は上々でした。

ご興味があればお試しあれ!

 

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また炊こう。

温度と土、体

今日の作業は踏み込み温床の解体作業。

 

踏み込み温床とは、寒い時期に野菜の苗を育てる場所の事ですが、その熱源として落ち葉の発酵熱を利用します。

落ち葉を発酵させるのに微生物の力を借りるのですが、彼らの生命活動自体がそのまま熱となります。そして彼らが活動しやすい条件をつくるために必要な作業の1つが、足で落ち葉を踏みつけること。だから踏み込み温床という名前がついています。

 

今、温床の中には去年踏み込み温床に使った落ち葉が堆肥化して残っており、もう発酵熱を期待することはできないのでそれは外に持ち出し、新しい落ち葉で踏み直す準備をしています。

 

堆肥化した落ち葉の中には今年も例年のようにカブトムシの幼虫がウジャウジャ。落ち葉がたっぷりあり、彼らが繁殖をするには最適の場所だからです。傷つけずに作業するのがもう大変。

それにしても今年のカブトムシの幼虫たちは深い場所にばかりいて浅い場所にはいません。これは恐らく今年の冬の厳しい寒さが影響していると思います。

 

この冬は各地で大雪があり、気温もとても低い年でした。わたしのいる地域の古老たちも「こんなに寒い年はない」と言っているほど。

わたしにも厳しい寒さの記憶はありますが、それはあくまで数日の話。今年ほどの連日の寒さは記憶にありません。

ちょっと前にわたしの体調不良についての記事を書きましたが、その要因のうちの大きな1つとして寒さがあると考えています。

 

人間社会での寒さ、あるいは暑さはさほど問題になりません。多少「暑いな」「寒いな」と感じることはあっても冷暖房設備という文明の利器がありますのでコントロール出来ますから。

しかしそれがない自然界では大変です。数度の温度変化が生死を分けたり、環境に影響を及ぼす例はいくらでもあります。

この冬は極端な寒さの年ですが、野菜の値段が高いのもその影響の現れの1つでしょう(他にも要因はあります)。

 

わたしの住んでいる家は古い家で隙間も多く、断熱性も気密性もあまりよくありません。

暖房を切ると室内温度はどんどん下がり、外とあまり変わらなくなるので室内での格好は外出時と変わりません。

今まではそれでもなんとか耐えてきましたが、今年はどうやらその限度を超えてしまったようです。

 

それを証明するような出来事がありました。

 

ある時ふと思いついて寝具を変えてみました。敷き布団、掛け布団共に倍の厚さにしてみたのですが、その途端悩まされていた背中の痛みが嘘のように楽になったのです。

 

なるほど、と思いました。

 

それまでは内蔵が弱っていてその影響が背中に出ているんだと考えていましたがそれだけではなく、寒さで体が縮こまって緊張し、その疲労からの痛みでもあったんじゃないかと気付かされました。

寒さで筋肉が疲労し、また内臓の機能も落ち、それなのに負担のかかる食生活を送ってしまい、内外からのダメージが体調不良に繋がってしまったのではないかと今は考えています。

頭では温度の影響力のことを知っていたつもりでしたが、これまでにないくらい深い実感を伴っていろんな意味で身に染みました。

 

この体への影響はそのまま畑にも置き換えられます。

作物の生育にも温度の影響はとても重要な要素です。

気温はもちろんのこと、地温をどう高めるかということも大事で、良い土づくりは地温を高めることに繋がります。

地温が高まると微生物の活動も盛んになり、作物の成長に大きく寄与してくれます。

これも人体と一緒ですね。

 

この冬は体にも経済的にもとても苦しい冬となりましたが、そのお陰で実感を伴った深い学びが出来ました。

やることはあまり変わりませんが、この学びが軸となり自信となり、新たな挑戦へと背中を押してくれている気がします。

そろそろ今期の種まきも始まる時期ですが、今まで以上にワクワクしています(*´∀`)

 

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温床の中から現れたカブトムシの幼虫

からだと畑の相似点

前回「体と畑の構造はリンクしている部分が多い」と書きましたが、今回はそれについて少し具体的に触れたいと思います。

 

わたしたちの腸内にはとてもたくさんの微生物が住み着いていますが、土の中も同様にたくさんの微生物がいます。

その環境を整えることが「良い土づくり」につながるのですが、これは人間にも同じことが言えると思うのです。

「腸内フローラ」という言葉があります。

腸内の微生物の様子を拡大して見てみるとお花畑のようだということからこの名前がついたようですが、健康な腸とはこのような状態であるようです。

 

土づくりは知ってか知らずかこのフローラを土の中につくる行為です。

そのために堆肥を入れ、発酵肥料を入れ、炭素循環農法という農法においてはキノコの廃菌床を土の中に入れたりします。

廃菌床はそのまんま微生物の塊ですから、これらの行為の最たる例と言えるかもしれません。

 

発酵と腐敗という現象があります。発酵はいいもの、腐敗は悪いものというイメージがあると思いますが、これは人間にとって都合が良いか悪いかという違いで実は根っこは一緒。どちらも微生物の働きの結果によるものです。

そして彼らの基本的な働きは、自身が分解することのできる有機物を分解していくことであり、発酵も腐敗も彼らの生命活動の賜物です。

どのような環境でも微生物はいますしどちらも自然な現象ですが、土を腐敗させてしまうとそこに根をはる植物は健全に成長できなくなり、結果的に病気になったり害虫の標的になったりします。

逆に良い発酵状態の土で育った植物は、微生物の活動から出る栄養分などの恩恵を受けて健康に育ちます。

 

一般的に有機栽培の農産物が健康的なのは、微生物が活躍しやすい場づくりをしているからです。

農薬を使う畑では微生物は繁殖できませんし、化学肥料を多用していると微生物の活躍できる環境が限られてしまいます。

 

この様子は人間の腸内に置き換えられます。

 

自然のものを食べ、健康的な食生活を送っていれば微生物が活躍できる環境が整い、腸内は健康的に保たれます。

そしてまた腸には血液をつくる仕組みがあるらしいのですが、そこでつくられた血液は全身を巡ることになります。つまり健康な腸でいることは全身の健康にも寄与することと言えるのではないでしょうか。

逆に抗生物質などの薬品を頼っていたり、食品添加物が使われているものを大量に食べていれば微生物は繁殖できませんし、栄養接種をサプリメントに頼りすぎていると微生物が活躍の場を失って良い発酵状態になりません。

 

薬品は対象を殺すことで健康を守りますが、その反面殺せないものが出てきた場合、それらから体を守ってくれるはずの微生物も殺されておりどうしようもなくなって体がダメージを受けてしまう場合があります。

近年「多剤耐性菌」という様々な薬品に耐えうる菌が増えてきていますが、このような菌に対抗するにはやはり微生物が活躍できる場を整えることが必要だと思います。

ちなみに、これは畑でも実際に起こっている事柄です。

 

また腐敗という観点からお話しすると、人間で例えるなら暴飲暴食など、無茶な食生活が引き起こします。

一気に食べ物が体内に入れてしまうために、健全な内臓の働きの許容量を越えてしまい体内に腐敗が起こりやすい環境を作り出してしまうためです。

畑に置き換えると肥料の大量投入。

集中的に施された肥料分は腐敗し、その土は根っこを傷つけ植物の健全な成長を阻害します。さらには病害虫を招く原因にもなり得ます。

何事も過ぎたるは及ばざるが如しですが、やっぱり畑も体も同じなんだなと思います。

 

肥料の施しかたは土地柄や作物によって様々ですが、自分の体を労るようにすれば間違いが少なくなるのではないでしょうか。

体のことを知れば知るほど、畑のことを知れば知るほど、お互いのことがよくわかってくる気がします。

時には早とちりや勘違いもあって失敗したりしますが、人間も自然の一部だということだけは間違いなさそうです。

内臓疲労?

年末年始辺りから内臓の調子がよろしくありません。

毎年このシーズンはイベント三昧で胃腸が荒れていたんですが、今年は背中の痛みに発展しています。

何で内臓なのに背中?と思われるかもしれませんが、甘いものやこってり脂っこいものを食べると決まって背中に鈍痛が現れて圧迫感があるので、原因は内臓だと考えています。

足つぼを押してみても特に消化器系のツボは全体的に痛いし、調べれば調べるほど心当たりばかりなので恐らくそうなんじゃないかと思います。

 

正直心配。

 

背中の痛みは治まったり現れたりですが、症状が現れてからもう2ヶ月になるのでそろそろ病院に行ってこようかなあと考えています。

 

 

今回この症状に悩まされて以来いろいろ自分で調べていましたが、調べれば調べるほどいろんなことが繋がっていることがわかりました。

 

ある臓器の変調はそこだけの問題でなく、他の臓器にも関係していること。

 

内臓の問題が肉や骨とも関係すること。

 

人の体の中だけのことではなく、気候など自然環境の影響も受けていること。

 

さらには精神的なことにまで関係が及ぶことなど、それぞれが密接に絡み合って切り離すことが出来ない複雑な世界が自分を取り巻いていました。

 

断片的には知っていたことも多かったのですが、それらが次第に結び付いてくるという経験は自分をより深め「生きる」ということが実はとっても凄いことなんだと改めて学ばせてくれました。

そしてその構造は畑の中とリンクする部分がとても多く、人も自然の一部なんだと実感することが出来ました…が、この話はまた別の機会に!

 

この学びはきっと活かして、日々健康に生きるための糧にします(  ̄▽ ̄)

 

それにしても知らないこととはいえ、本当に自分の体を痛めつけてたんだなあと思いました。

ごめんなさい、わたしのからださんたち…m(_ _)m

 

ジャガイモのガレット

今日のランチはジャガイモとチーズのガレット。

 

今まで2回失敗しており、ただのジャガイモ炒めになっていましたがついに成功!

素敵ランチとなりました(ノ´∀`*)

 

ポイントは千切りと油の量でした。

 

まず千切りは今まで包丁で行っていましたが、今回はスライサーを使用。

包丁でも結構細い千切りに出来ていたつもりでしたが、実際にスライサーを使ってみると明らかに違う結果が!

素晴らしく細く美しい千切りが出来上がりました。

細くなればなるほどジャガイモの量に対しての表面積が増えますからジャガイモ同士がくっつきやすくなるのは道理。

今まで包丁での作業にこだわってきましたが、やっぱり道具を選ぶのって大事だなあと思わされました。

 

そして油の量ですが、こちらはたっぷりとフライパンに投入。揚げ焼きするような形にしました。

ちょっと多すぎるかな、と思ったのも束の間、油はみるみるジャガイモに吸われていきこれまた驚き。ちょうど良い感じになりました。

以前もそんなに少なくない量の油を使っていた気がしましたが、やはり全然足りていなかった様です。

ジャガイモを炒める時のことを思い返してみると、結構油を入れたつもりでもフライパンに焦げ付いていたりもしたのでなるほどと納得させられました。

 

今回は冷蔵庫のなかにチーズが残っていたので、それを表面にパラパラかけて焼いてパリパリに。

 

初めて上手くいったガレットの味は…

 

トレビアーン!

ありがとうフランス人!


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